世界遺産登録情報 Ref: 255
文化遺産として1986年に世界遺産に登録された。
登録理由
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
ファテープル・スィークリーの場所と行き方
ニューデリー空港から車で4時間弱。アーグラのタージマハールから車で一時間程度かかります。デリーからのツアーが出ているのでタージマハールとセットで回ると良いです。
ファテープル・スィークリーとは?
ムガール帝国のアクバル帝が作った城の跡。世継ぎに恵まれなかったアクバルはここに住んでいた聖者シューク・サリーム・チシュティーの予言によって男児を得ることができたといいます。これにちなんで1571年にここが首都になったとのことです。
この城は5年の歳月をかけて築城され、ヒンドゥー文化とイスラム文化の融合を示していて興味深いです。ただ残念ながらその後水不足に陥ってわずか14年後に首都を明け渡してしまいました。世界遺産には1986年に登録されてます。ファテープル・スィークリーは勝利の都シークリーという意味になります。
ちなみにサリーム・チシュティーはイスラム教の一つである、スーフィーという清貧業を中心とする団体の長老だったため、モスク内では多くのスーフィーのお墓を見ることができます。
今でも、アクバルの子供を予言した聖者サリーム・チシュティーのお墓である、白大理石で作られたサリーム・チシュティー廟には、子供を授かりたいと願う女性たちが詣でる巡礼の地となっている。
難易度:低
① 行きやすさ:〇
② 日本人・日本の会社を介した現地ツアーがあるか?:〇
③ 環境(ホテルなどの施設が充実しているかどうか):〇
デリー周りでツアーを組むとほぼここも入ると思います。日本語ツアーもあるし、タージマハールとセットで見るのもいいと思います。
ベストシーズン:11月~2月
3~5月は暑く、6月~9月は雨期のため避けた方が無難。
入場料金 Rs500+Rs10(ADA)
写真ギャラリー
ファテーブル・スィークリー 行ってきました!
入場してからほどなくして入り口の大きな門にきました。丸い宮殿のようなイスラム文化とインドっぽいレンガを積み上げたようなヒンドゥー文化とが融合している、インドでも珍しい門とのこと。
神々しい光のなか、中庭にはいっていく。日の光が入るように設計されていると感じました。
さて中に入ると広々としていて、たくさんの人でにぎわっていました。敷地内は靴を脱がなくてはならないとのこと。
座っているとなにか売り子のおじさんが近くに来てなにかヒモのようなものを買ってくれと言ってきました。
ガイドが「気に入ったら買えばいいし、値段は自分で決めていいんだよ」とのことだったので買いませんでした。笑
そのおじさんはニコニコしながら去っていきましたが違和感バリバリでしたね。なんだか不自然笑。
アクバルに子供が授かると予言した聖者がここに眠っているとのことでした。子供を授かりたい妊婦さんにも有名なところみたいですね。
周りは大理石でできており壁一面に彫りものが彫られていてとても美しいです。
建物の前には座り込んで歌を歌っている人や、ずっと何回も拝んでいる人もいました。
平和な雰囲気が漂っていて、お参りをしたい気持ちになったが作法がよくわからずさらっと合掌して中に入りました。みんな優しそう。
モスクの前に、いくつかのお墓がありました。イスラム教徒のお墓とのことです。
後で調べてみるとスーフィーというイスラム教徒の一派で清貧行を主に行う人が眠っているとのこと。
お墓というと日本では恐れ多いものという印象だが、ここでは人が歩きそうな場所に作られ、そばで人がくつろいでいました。
死というものが身近な存在なんだろう。
イスラム系の丸っこい形になっているドアにヒンドゥー系の茶褐色の色合いが融合しているところが珍しいとのことでした。古っぽいが装飾はとてもきれいでしたね。
ファテーブルの名前にふさわしく「勝利の門」と名付けられた門。とても立派な門で夕日に照らされてとても美しい色合いになっていた。
ここも観光スポットっぽくたくさんの人と帽子などを打っている露店でにぎわっていた。そして以外に標高が高く、アーグラの町が一望できました。
ガイドが何度も写真を撮るか?と言ってきたのでなんでだろうと思っていたけど、勝利の門はかなり有名な観光スポットだったんですね。
たしかにしっかりとした門構えは力強さを感じます。インド人も外国人も多かったです。ただ裸足だったので足が痛かった。。。。
ツアーの人に予約していただいたのはこちら!
汚い安宿ではない!って感じ。ツアーを申し込むとツアー会社が提携しているホテルに強制的になってしまうのです。確かに悪くはないんだけどツアー費用に対して安くない??って思ってしまうのです。
一応、ヘルシーっぽく野菜の炒め物を頼んだけど、例のごとくスパイシーでカレーの味がした。おなかは大丈夫でした笑。
部屋は、1泊約2000ルピー。一人で泊まるだけなので全然問題ない。割と清潔でよかった。
一応寝袋も持ってきたけど使わずにすみました。広さは日本のビジネスホテルに近いですね。