世界遺産登録情報 Ref: 524
1989年に以下の事由により文化遺産として登録された大乗仏教遺跡。
登録理由
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
サーンチーの仏教建造物群の場所
サーンチーの仏教建造物群の行き方
ボーパールから車で一時間程度の場所。その他バスもある。ボーパールはマディヤ・プラデーシュ州の州都で、主要都市からフライトがある。デリーからなら1時間半程度。
サーンチーの仏教建造物群とは?
ボーパールの北東に車で1時間の場所にあるサーンチーにこの巨大なストゥーパ(仏塔)がある。これは紀元前3世紀頃に当時の王様、アショーカ王が立てたレンガを積んだような塔で、さらに紀元前1~2世紀頃に拡張して今の形になり、当時の形をほぼ残しているのがすごい。仏跡としてはもっとも古く、とても代表的なもの。この他にもブラフマー寺院跡等いくつかの仏跡を合わせて仏教造物群といいます。
またその四方を囲む塔門(トーラナ)はその彫刻が見事に彩られており、とても2000年以上前のものとは思えないほどです。その装飾はブッダの障害や前世などの物語が彫られています。
仏塔(ストゥーパ)は、仏教の高僧の遺骨などを埋葬した場所に建てられた記念碑のことで、実際にストゥーパ第三塔には舎利弗(Sariputra)と目犍連(Mahamogallana)の遺骨を納めていました。
難易度:中
① 行きやすさ:△
② 日本人・日本の会社を介した現地ツアーがあるか?:×
③ 環境(ホテルなどの施設が充実しているかどうか):△
ボーパールは、マディア・プラデーシュ州の州都だけあってデリーやムンバイから飛行機で訪れることができます。わりと大きな都市というイメージですが人口は180万人と少なめ。一方で外国から直接くることは難しく、外国人はほとんどいませんでした。
ベストシーズン 11月~2月
暑い時期(3月~5月)、雨期(6月~9月)は避けた方が無難
入場料金 外国人は500ルピー (博物館の入場券付き)、インド人は30ルピー
写真ギャラリー
- [ムンバイからボーパール空港へ]
- [世界遺産 大ストゥーパ サーンチーの仏教建造物群 ]
- [大ストゥーパ 東塔門 日本の鳥居の原型ともいわれている]
- [東塔門にある樹神ヤクシーの女神像]
- [南仏塔門]
- [西塔門]
- [ブッタの誕生を描く]
- [内部通路(ニョウ道)上にあがる階段がある]
- [西門を裏からみた図 きれいな大地が広がっている]
- [東塔門を後ろからみた図 背面も装飾に怠りはなし!]
- [ストゥーパ 第3塔]
- [僧院の跡]
- [僧院跡でお祈りをする仏教徒]
- [僧院跡に残る仏像1]
- [僧院跡にひっそりと残るブッタ像]
- [有名なアソーカ王の石柱]
- [サーンチーの博物館 世界遺産のチケットでここも入れる]
- [博物館の中]
- [サーンチーの町にはたくさんの牛いた!]
- [お昼ご飯]
- [意外に美味しいカレーとバターナン。カレーはとてもスパイシー]
- [ミュージアムの入り口]
- [雰囲気の良いホテル(レイク・ビュー・アショーク)]
大ストゥーパ サーンチーの仏教建造物群 in ボーパールに行ってきました!
ムンバイからほんの1時間ちょっとでついてしまったので、ろくに休むこともできなかった。。。州都にしては少し小さめの空港でした。
早速、ボーパールから北東に車で1時間半走らせる。そしてボーパールの旅の最初の目的地であるサーンチーの仏教建造物群に訪れました。
ここの見どころはなんといっても中央にそびえる大ストゥーパと言われている仏塔と、東西南北にある門の装飾が有名で、日本の鳥居の起源なのでは?という話もあるようです。
こちらがもっとも大きな半球形の巨大ストゥーパで高さが16mもあります。門の装飾もやはり綺麗。
2000年以上もたっているのにこの綺麗な残り方は素晴らしいですね。
豪華な彫刻の中には、樹神ヤクシーの女神像があります。かわいらしい彫像でもともとはすべての門を守護していたと言われてます。こういったかわいらしくエロチックな女神像はヒンドゥー系かと思いきや、実は大昔の仏教にも共通で見られる思想というのは面白いですね。
仏教の世界では時計回りにお真理するのが作法とのこと。作りも右回りを前提になっている。
紀元前2世紀ごろに建てられた仏塔で、ブッダの高弟としてしられる舎利弗(Sariputra)と目犍連(Mahamogallana)の遺骨が納められていたとのこと。今はないみたい。もう少し仏教を勉強せねばとおもいました。今更だけど笑
サーンチーにストゥーパが建設された紀元前2~3世紀には、ここにたくさんの仏教僧院があったようです。食事などの生活をしながら修行や仏塔・仏像に対して祈りをささげていたようです。いまでもこの僧院跡には熱心な仏教徒が訪れてはお祈りをしてました。
ここだけ残っているのはなんだか不自然なので、後から付け足した仏像だが、多くの仏教徒が列をなしてお参りしていた。
ボーパールの町中にあるレストランにつれていってもらった。有名なところみたいだけど、中は殺風景
この町にホテルは多くないと思うがその中でもおすすめなのはこのレイク・ビュー・アショークです。すべての部屋からボーパールの一番大きな湖(アッパー・レイク)を眺めることができます。